小豆地区高校再編問題

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現在小豆郡内の2つの高校、土庄高校(土庄町)と小豆島高校(小豆島町)の再編が問題となっている。統合され1つの高校になることは昨年3月に香川県教委から発表された。しかし統合した高校をどこに置くかは、まだ発表されていない。

豊島の子供たちは9割方フェリーで小豆島本島の土庄高校に通い、残り1割が高松で寮に入るか高速船で通っている。土庄高校であれば土庄港からもわりと近く最終19:10発のフェリーに乗れば部活動も可能である。高松であれば最終の高速艇が18:05であるため、部活動はまず無理である。両者交通費は月額1万円を軽く超え、かなりの負担となっている。登校時間も家浦~土庄の場合、豊島内10分、船移動50分、小豆島内15分で合計1時間15分かかっている。霧や悪天候の場合船が止まり通学の足が断たれることもある。

現在の土庄高校の場所が豊島から通えるぎりぎりの距離であるが、もし統合された高校が現在の場所から遠くなった場合、時間的にも経済的にも豊島(自宅)から通学は難しくなる。陸続きであれば、親が無理をすればどんなに遠くても自家用車で送り迎えもできるが、ここは離島である。

平等の原理が論議されるが、この再編問題においては、果たして平均を取ることが平等であろうか?一番弱く、不利な立場に合わせることこそ本当の平等であるのではないかと考える。ただでさえハンディキャップを抱えている豊島の子供たちが自宅から通え、他の地域の子供たちと同じ高校生活を送れる、たった一つの高校を奪わないでほしいと切に願う。

 

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