一部の方のブログ等においてお取り寄せの記事が投稿されており、多くのお客様
からお問合せを頂いております。
しかしながら、当農園ではお取り寄せの受注は行っておらず、系列販売と当園直
営のスイーツ店「いちご家」のみでの販売とさせていただいております。
予めご了承くださいませ。
多田農園 多田 初
一部の方のブログ等においてお取り寄せの記事が投稿されており、多くのお客様
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予めご了承くださいませ。
多田農園 多田 初
2015/12/22
2番目の果房はバラけてます。
正月頃から収穫出来そうな株や1花目がやっと開花した株様々です。
いずれにしても、腋果房はスロースタートになりそうです。
今年の頂果房は散々でした。
9月の段階で暖冬との情報を得て、収穫開始を2週間後ろにずらすように花芽を含め管理しました。例年11月初に収穫開始ですが今年は11月17日。ここまでは計画通り、ドンピシャでした。
しかしその後予想を上回る暖冬。収穫終了は例年より早くなってしまいました。無策だったわけではありません。色々な手を打ちましたが、ブリがついてしまった勢いは止まらず、結局クリスマス前に空っぽ!
大きな反省を残した頂果房でした。
2015/9/17
夜冷苗定植終了約6500本強
思いの外、根の状態もよく苗が十分な健全苗を定植できました。
残り半分は9月20日に無処理苗(花芽促進をしていない)を植える予定です。
9/20
2回目の定植終了約6700本強
最後は電照を点けて終わらせました。
【苗:草姿】
今年の育苗は7月の挿し苗後2週間は全く太陽が出ず、いきなりの徒長。その後は8月中旬まで日照り猛暑が続き、根焼けによる根痛み。8月下旬以降はまた雨や曇り続きでなかなか太陽が出ない日が続き、やっと落ち着いてきた草丈がまたいっきに徒長ジェットコースターみたいな気候でした。そんな中、多少萎黄病は発病してしまいましたが炭疽病やうどんこ病、害虫は発生せず、最終的にはまあまあな健全苗が育った感じでした。(苦労はしましたが・・・)
【花芽分化】
9月に入っても同じような天気で、気温が上がらずに推移、夜冷は例年より1W遅らせて入庫したにもかかわらず、花芽は例年より早く来てしまい、無処理苗は輪をかけて早く花芽がきてしまったため、今年は夜冷と無処理の差があまり出ませんでした。
ここからは温度・肥料の管理を徹底し、11月中旬出荷開始に向け調整していきます。
あー難しかった!!
2015/02/21
豊島イチゴづくし体験モニターツアーを開催いたしました。
参加者は漁業(備讃瀬戸タコ)で六次産業化をはかっている「たこのやーちゃん https://www.facebook.com/Takonoyachan 」こと庄司さんご一家と日頃よりお世話になっている「農幸生活」の亀山さんhttps://www.facebook.com/hacchan.kame3?fref=ufi 。
いちご農家日常と豊島を満喫?して頂きました。
ホストのこちらも楽しい時間を過ごさせて頂きました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
7:41高松発 高速船「マリンなつ」で豊島に向かう
豊島に上陸したらまずは真っ赤に熟した苺をお腹いっぱい食す。
朝、いちごの葉っぱや顎(がく)の先に露のような水滴が付く現象で、葉っぱの先端から出てきたものです。
いちごの株は土から水分と肥料を吸収し、 朝に体内の余分な水分と肥料を葉の先から外に出します。
この水分が乾くと肥料分が残り、白いあとが付きます。
この溢液現象は、根が活発で生育が良い状態の時におきます。
つまり、溢液現象は健康バロメーターになるんです。
水滴が朝日に当たって、宝石のように輝いています。
早期夜冷苗定植から1週間が経ち両者に差が出始めました。定植後新葉1枚出ましたが、従来のバックはスムーズにのびのびと展開していますが、新バックは何かこじんまりとしています。
そこで両者のバック内環境を調べてみることにしました。
まずは廃液のEC濃度測定値
旧:80~90台(60~70が望ましい)おそらくバック内に残っていた根などの残さが影響と考えられます。
新:60前後
次にPHの測定値 両者給液は6.5
旧:バック内6.5 廃液7.0
新:バック内5.0 廃液5.5
バック内含水分量(一掴みして絞ってみた感じ)
旧 〉 新
かなり環境が違うのがわかります。
新バックはPHが若干低いのと、バック内養分含量は思っていた以上に低いのでは。
PHは水道水を流し込めば上がりますが一時的なのと、バック内の養分濃度をこれ以上下げたくない為置いておくことに、又 養分は給液の濃度を上げても良いのですが、他の旧バックの影響も考えると 新バックの苗には葉面散布による追肥をこまめにすることにします。
今年も例年通り準備段階でばっく内洗浄を真水で1週間行い、2日前から弁当肥えとして養液を流しました。旧バックはこの方法が最適なのですが、新バックは養液開始時期を早め、しっかり養分を持たせて定植する必要があるみたいです。
後期夜冷定植終了
第1ステージ「育苗」が終了。毎朝の手潅水から開放されます。(
第2ステージ「本圃」がスタート。
ここから収穫までの2ヶ月が腕の見せ所。少なくても2月末ぐらい
明日・明後日は仲間のハウスに定植の助っ人に行って来ます。
我が家の夜冷庫は1万本タイプです。
左右のレーンに4段の棚がありレールに乗っています。
このエリアまで H1エリアからバス
多田農園の条件
《ナイヤガラ育苗方式 》
目標15000本
切り離し前にセイビア:たんそ病(効力2週間)にて予防
《切り離し》 日中・・・親株からランナーを引っこ抜き、屋根のある作業場軒先で1.5~2枚に調整。
切り離し苗の状態 1~3番穂全てを以下の条件で採取
葉丈・・・15センチ以内
根・・・3個以上の既発根(白くきれいな根)
切り離し後すぐに黒ポリ袋に湿らせた新聞と共に入れ予冷庫へ。
《挿し苗準備》 ハウス遮光:30%シルバータウベル+50%黒タウベルを+2枚重ねで使用 最終挿し苗後例年では約5日で50%黒を取り除き10日で30%をはずします。 (今年は梅雨明けが早く連日猛暑のため最終挿し苗後1週間で50%・2週間で30%を取り外そうと思います。)
培土:住化育苗培土 (バーカーP:ヤシP:バーミキュ:パーライト) 容器:35穴6cmすくすくトレー
《挿し苗》大苗と小苗に分けて挿します。
基本挿し苗は電照をつけ夕方以降に行ないます。 (理由:人間が暑くなく楽(笑)・挿し苗直後に苗がぐったりしないため根がスムーズに動く)
《細霧》
装置:ミストエース20を使用(日射センサー連動)
下記は晴れているとき。
挿し苗直後~2日:30分ごとに3分(日中)
挿し苗後3~4日:1時間ごとに3分(日中)
挿し苗後5~6日:2時間ごとに3分(日中)
挿し苗後7日~活着:日中の状態を見て1,2回3分
《潅水》
一回目の潅水は5日目(目的はクラウンと培土を馴染ませるため)、根の長さが2cmぐらいになっているのを確認後行ないます。
肥料開始時期は活着後(10日目位)から隔日で行なっています。
こんな感じで挿し苗を管理しています。
2013挿し苗
2013挿し苗 2日目
2013/04/04
2013/01/17
まちのシューレ 963のおやつ教室本日開催
まちのシューレ963さんはいちご家の加工品を日頃からお取り扱いして下さっている高松にあるおしゃれなお店です。
各地のこだわりの商品を扱っているショップですが、入り口を入るとすぐに我が家の苺のソースとジャムがお出迎えをしてくれました。(妙に嬉しかったです。)
2012/12/29
2012北浜アリーチャリティー餅つき大会
今年も高松北浜アリーレンガ広場(http://www.kitahama-alley.jp/)で行なわれる年末恒例チャリティー餅つき大会に参加してきました。豊島の苺やいちご家の
隣のブースはデザイナーの村上護郎さんがパッケージデザインした瀬戸内の1番海苔を販売されていて、反対側となりブースはカマタマーレ讃岐の募金ブースでした。
カマタマーレ讃岐
タオルと応援マフラーを買いサインしていただきました。しっかり募金もさせていただきました。
この餅つき大会は毎年香川県のトップも集まりもちをたたきます。
平井卓也衆議院議員、浜田香川県知事、植松参議院議員、小川衆議院議員、玉木衆議院議員、大西高松市長、カマタマーレ讃岐西野監督。皆さん日本を、香川を、豊島をよろしくお願いいたします。
11/12-13
大阪視察に行ってきました。
1日目
初出荷:今年の初出荷は昨年に比べ1週間遅れ。花芽の分化遅れ(2日)がひびきました。しかし全国的に遅れているため単価は明日の市場初値に期待です。苺を早々に農協に出荷して私はお先に大阪に向けて出発。高松で小豆島からの部会員とおち合いチャーターの観光バスでいざ大阪へ。
大阪視察に向かう途中、大塚アグリテクノ株式会社の鳴門栽培研究センターにお邪魔し、実験圃場をの見学させて頂きました。肥料の勉強をしっかりでき、昨年来電話でご指導頂いていた坂さんとも直接お会いでき感激、一晩中話していたい気分でした。
2012/10/07
後期夜冷葉欠き前 後期夜冷葉欠き後 早期夜冷
後期夜冷の苗(左端)は定植後15日で葉欠きを行い(中央)見た目にもすっきりいたしました。根の張りを促進するため定植後2週間はいじらないと決めていますが、今度は地上部の充実と腋花分化促進の為、葉欠きを行います。この状態で定植後2枚展葉しています。なかなかの状態です(自慢)。しかし定植後22日経っている早期夜冷(右端)の苗と比べれば葉の大きさやクラウンの太さでかなり見劣りします。早期夜冷苗は4枚展葉し7割ぐらいの苗で出蕾し始めています。どうにか開花時には展葉が5枚になりそうです。
また早すぎる花が咲き始めました。
開花した花を本舗で見るのは3か月ぶりです。蜂の導入がまだなので、毛筆用の筆で授粉を行いました。収穫は11月初旬頃始まり、頂果房のピークは11月中旬(15日)前後ってところです。昨年より1週間遅れ位で済みそうです。この残暑の中であればそんなもんでしょう。収穫が楽しみです。
2012/09/10
早期夜冷苗3回目の花芽検鏡でやっと定植可能になりました。後は全体の花芽を揃えるためと断食からの体力回復の為14日まで薄い液肥施与し育苗します。夜冷庫からの出庫は12日、早期夜冷苗の定植は14日予定。
とにかく今年は暑くて苗の管理に苦労続きでした。病気(炭疽病・萎黄病)などには悩まされなかったのは幸いですが、とにかく暑さと乾きで根痛みが多く発生し、回復作業管理に大変でした。これから後期夜冷苗の花芽がいつ来るのかが気の使うところですが、例年並みの予定で準備しようと思っています。
2012/07/02
寒冷紗の設置
ハウス天張りビニールの上にシルバータウベル(寒冷紗)と黒寒冷紗を張りました。
5日からの≪挿し苗》に備えてですが、挿したばかりの苗は根がないため、葉の気功からの水分調整のみで耐えています。少しでも太陽光を遮光し蒸散を減らしひなえるのを防ぐためです。2枚しているのは、5日経ったら多少根が伸びてきているため、寒冷紗を1枚はがし遮光率を下げ太陽光を少し強くします。2枚目は7日~10日で根の状態によって外します。
左のハウスは遮光しているハウス、右のハウスは遮光していないハウスです。明るさが全然違います。遮光率50%です。
挿し苗までの作業はあと土入れのみになりました。もう少しです。
寒冷紗の設置
2012/06/27
先日生産苗を除去し、ピートバックを運び出したハウスは育苗用に使います。
育苗準備の流れ
①生産苗の除去
②ピートバックの運びだし
③床掃除(左の写真)わりと今年はゴミが少ないです。
④床の洗浄(右の写真)動噴の圧を全開にして、床のアグリシートの汚れ(水苔やカビなど)を洗い流す
けっこうこびりついていて時間がかかりました。
⑤架台幅の変更
⑥マイクロスプリンクラーの試験
⑦ハウス内薬品「オスバン(塩化ベンゼルコニウム)」消毒
⑧寒冷紗設置
⑨育苗培土用すくすくトレー消毒(ケミクロンG)
⑩育苗培土作り
あと、3日ってとこです。7/5挿し苗スタート予定ですので十分終わりそうです。
2012/2/15
久しぶりのアップになります。この間、不受精果の発生原因の追求に殆どの時間を割いていました。大分見えて来はしましたが、確信が持てていません。大きな理由は長く続く雨天や曇天ですがそればかりとも思えません。毎日蜂の動向を追い、苺の樹の状態やハウス環境を観察しています。しかし今日も3日続きの雨で3日とも蜂が訪花していません。また不受精果が出る可能性があり、いい加減にしろと天に向かって怒りをあらわにする事しかすることが無い状態です。お手上げです。確実に地球がおかしくなってきています。でも頑張ります。
2012.01.21
《アザミウマ・小バエ》【バグスキャン】に小バエをびっちり捕まえています。アザミウマも少し捕殺しています。越冬組のアザミウマを捕殺したもようです。ハウス内の花にもアザミウマはあまり目立たないので、春までは十分いけそうです。今後の状況で天敵【ククメリス】などの導入を考えます。
《葉ダニ》所々、葉にかすりが見えますが新葉にかすりは見られず、周辺にも葉ダニや天敵【チリカブリ・ミヤコカブリ】は双方見ることができません。均衡が保てているのならいいのですが、極端に葉ダニとともに天敵が減ってしまったら春以降に再放飼する必要が出てきま す。今後新しい葉のかすりを発見したときに、調査することに。
《アブラムシ》アブラムシの発見はできず、マミーだけを発見することができます。これはアブラムシと【アブラバチ】が追いかけっこをしている証拠ととることができ、おそらくこのまま収穫終了まで追いかけっこが続くと判断します。生かさず殺さずです。
《うどん粉・灰カビ・キンカク》気配なし。今後暖房が稼働しなくなる時期に要注意!!
今年もここまでは順調に来ています。化学農薬をいつまで使用せずに済むのか?(最後まで使いたくないのですが)記録更新を狙います。
2011.12.30
第二腋果房の1番果初収穫。
まあまあの大きさで50gでした。これからもう少し大きい苺が出てくると思いますが楽しみです。今までの最高は97gですが、今は超大粒は作らないように調整しています。(パックに入らないから売れません)
果実は大きいと大味で美味しくないと言いますが、苺は違います。苺は大きいほど熟れるのに時間がかかるため糖度ものり甘く美味しくなります。(少なくともうちの苺は!)
けれど大粒がある程度出そろうまで当分の間大粒は子供たちの餌食になります。サイズが違い過ぎて一緒にパック入れられないからです。この苺も子供が狙っています。
【月末の糖度チェック】大粒は子供にあげるため、小粒(11g)完熟苺を糖度計で測ってみました。
15.1度でした。小粒でこの糖度であればまあ合格です。大粒はもったいないのでもう少し出てきてから測ることにします。やはり女峰は元々酸味が強いので糖度が上がるとすごく味が濃くなって美味しいですわ。ごちそうさまです。
2011.12.26
2011年、いちご家と多田農園をご愛顧いただきありがとうございました。来年もいちご家と多田農園をお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。なおいちご家の商品、いちごソースとジャムは豊島交流センター内観光協会のブースで販売させて頂いておりますので、是非お買い求めくださいませ。
店主
2011.12.25
毎年恒例の高松「北浜アリーのチャリティー餅つき大会」に参加してきました。
この餅つき大会は豊島再生の手助けと応援をしてくださっている方々の紹介で毎年参加させていただいています。餅つき大会と並行して行われている香川の特産品市に豊島ブースを作っていただき、豊島苺やジャム、レモンなどを販売させて頂いています。
大風が吹きマリンタクシーが出ず、宇野まわりで高松まで行った為、11時のスタートに間に合いませんでした。30分遅れで到着後オープンした途端長蛇の列ができ、1時間待たずに苺は完売。ジャムやレモンなど持って行ったすべてのものが2時間後には完売。県知事や高松市長もご来店いただき、ご購入いただきました。子供たちは何回も餅つきの順番待ち列にならび、餅つきを楽しんでいました。途中国会議員の小川淳也さんと一緒になり・・・(小川さんTPP賛成派なんだよね。ちょっと残念)一緒に餅つきをしていただきました。
2011.11.15
アブラムシの天敵【コレマンアブラバチ】(商品名:アブラバチAC)/昆虫剤
ダニの天敵に続き、アブラバチの天敵を放飼しました。2週間前株管理をしているとき、苺の株の新葉にアブラバチを発見し、注文していたものが今日届きました。年内、年明けに各2本ほど放飼しすればおそらく収穫最後までアブラムシの心配はない?と思います。
アブラバチはアブラムシに卵を産み付け、孵化した幼虫が寄生蛹(マミー)となり、成虫になりまた卵をアブラムシに産み付けます。ハウス全体放飼が望ましいのですがうちの場合は、マミーができたら別のアブラムシ発生個所にそのマミーを持っていき働いてもらいます。
今回でチリカブリダニ・ミヤコカブリダニに続く3種類目の天敵ですが、今度は総合防除の一環として、灰色カビ病の天敵?(微生物剤)ボトキラーを届き次第散粉します。その様子はまたアップします。
2011.11.02
10月28日に続き2回目の葉ダニの天敵を奉仕しました。
1回目はチリカブリダニ(チリワーカー)でしたが、2回目の今回はミヤコカブリダニ(スパイカルEX)です。チリカブリダニとミヤコカビリダニは捕食系の天敵で似かよっていますが、特性が違います。
チリカブリダニは繁殖スピードと食欲に優れていますが、活動温度帯が高いため厳寒期にはあまり向かない。また葉ダニの成虫・幼虫・卵だけしか捕食しない。
ミヤコカブリダニは繁殖スピードと食欲に劣るものの、低温でも活動(捕食)でき厳寒期にも向いている。また葉ダニ以外(チャノホコリダニ・スリップスの卵や幼虫・花粉)も捕食するとされる。
いずれにしても当農園は年内に2種類のカブリダニを放施することにより2種のカブリダニの欠点を補い、天敵による防除の効果を上げる取り組みをしています。
しかしながら今年はこの時期になっても気温が高く葉ダニの勢いが勝っているため、すでにハウス内の所々で葉ダニの被害によるかすり状葉が目立ちます。収穫期始めから春まで化学農薬の散布をしないためにも、収穫が始まっていない今のうちカブリダニに影響がない農薬でたたいておくべきか、年内もう一度チリカブリダニを放施するべきか思案中です。広域に被害葉があるためエコピタは使えないし・・・。
毎年多田農園のハウスは湿度が高く「灰色カビ病や菌核病」に悩まされています。もともと水田の転作として始めたいちごですから当然ハウスが建っているのは田んぼ。そこに花崗土を入れハウスの骨を組んでます。しかも南側は隣の田んぼが1m上にあります。雨が降ったり、田植えの時期になると南側が常にぬかった状態です。これはいかんと思いながら12年。
そこでこの機(何の機?)に湿度対策関連事業を行うことを予算化し、閣議決定!!即実行ということで配管屋さん児玉設備の大将とモリクマ農園さんの力を借り、土木工事を始めました。
南側つま面通路を20㎝~40㎝の深さで勾配を取りながら機械&手掘りで全長50mの溝掘り、そこに上半分5㎜ドリルで穴をあけた直径15cm塩ビ管を埋設。ドリルで肩こり、手掘りで腰痛、50に手の届く体はボロボロです。
ハウスの端にカイショウを入れフローターポンプで常に水を抜くだんどりです。
溝にはバラス(砂利)を引きつめ出来上がり。疲れた~!!そしたらどうでしょう!!集まる集まる。すごい勢いで水が集まります。
後は床のシート(アグリシート)を引きつめ工事終了!!と行きたいところでしたが、やばい反対側のカイショウが小っちゃすぎで土に潜っちゃいます。継ぎ足しの部品が来るまで工事は一時中断。
工事完成後はおそらく湿度は下がってくれることでしょう。そう祈ります。
めでたしめでたし。
2011.10.11
本日より株管理作業を本格的に始めました。①わき芽の除去②ランナーの除去③葉欠きを中心に行います。
①わき目の除去:基本当農園の株は1芽仕立てで6月まで管理します。1芽仕立てにして株に光が当たりやすくし、光合成により作られた栄養分を1つの果房に集中させ、品質と味の向上を図っています。また、株に負担をかけず出蕾サイクルをあげて収量アップを図っています。だから当農園の苺は味が濃くおいしいのです。
②ランナー(ツル)の除去:苺は子孫の残し方として、種・ランナー・わき芽がありますが、ランナーをいつまでも残しておくと栄養分が子孫を作るためのランナーにとられてしまうため伸びてきたら速やかに除去します。この作業もいちごの味と株を強くするために必要な作業です。
③葉欠き:この作業は前回9月28日のブログにアップした通りです。今回は定植時から残っていた古葉を1~2枚除去しました。定植から20日で3枚から4枚新しい葉が展開してきています。出蕾率も60%まで上がってきています。本日は2,000株の作業をし、開花した花を21個見つけました。明日、花の受粉のためミツバチの導入をします。
とにかく、この作業を徹底して6月まで行います。頑張っておいしい苺を作り続けるため13,000株を管理し続けます。(決意)
葉欠き前 葉欠き後
※葉の白い汚れは「硫黄粉」です。硫黄は温泉などの成分にも入っていますが、苺では「うどん粉病」の予防として使います。
9月28日(水)
今日は一日ハウスでいちごの株管理を行いました。暑かった!!(ハウス内38℃)
定植後ほぼ2週間、新葉が2枚展開してきました。そろそろ葉欠き(古い葉を取り除く)作業をしなくてはいけません。目的は? ①仕事(光合成)をせず栄養だけを消費する古葉を取り、新葉に栄養を集中させる。②風通しを良くし病害虫の発生を軽減させる。③クラウン(株元)の充実を促進させる。④腋果房(2番花)の花芽分化を促進させる。
9月15日に定植した6500株(ハウスの半分)の葉欠きを一日かけて終了しました。(この時期だからこんなに早く回れます。)朝6時から途中1時間昼休憩して夕方6時30分まで暑さと孤独との戦いでした。(FMラジオが欠かせません。:ハピモニリスナーです。)その甲斐あってすっきり涼しくなりました。この作業が収穫終了の6月まで永遠に続きます。ハウス1周回るのに通常2週間から20日かかりますから10月から15~18周回ります。とにかくいちごの品質はこの株管理作業(葉欠き)をどれだけするかで決まるといっても過言ではありません。
途中いちごの葉を食べる昆虫(夜盗蛾の幼虫)の食痕をいたるところに発見。周辺を捜し、見つけ、除去(つぶす)して回りました。今年は多い気がします。ハウスを締め切る11月下旬まで、戦いは続きます。こんな苦労はイチゴ栽培では序の口です。その他の苦労話は後々アップします。とにかくいちご収穫開始が待ち遠しいいちご家です。
台風の到来はハウス農家にとって一番の大きな出来事です。6年前当農園は台風時の高潮で、ハウス2棟の倒壊と、暖房機などの設備を水没させ大きな被害を受けました。次の年には台風の風により1棟倒壊させてしまいました。イチゴのハウスは台風対策としてかなりの骨材補強をしているのですが、それでもだめでした。
ですから台風まえには時間をかけ徹底して備えをします。それでも通りすぎるまでは気が抜けません。特に今回の台風は速度が遅いため48時間近く寝ずの番が続きました。結果は風による被害はありませんでしたが、洪水によりハウスが水に浸かってしまいました。幸い機械関係は無事でしたが、水が引いた後のヘドロの搬出と床の洗浄、消毒という仕事が増えました。この程度で済んでよかったよかった!!
本日いちご家が振替休日のため、たまっているいちごハウスの仕事を1日中しています。
今日は曇りのためわりとハウスの中も過ごしやすいです。(と言っても38度ありますが…)
多田農園の農園主、多田初です。
この度、ブログを始めました。Twitterともども皆さんに見て頂ければ幸いです。
いちご栽培のこと、いちご家のこと、豊島のこと、家族のこと、その他にも色々と写真や動画を織り交ぜながら、日々の発信をしていこうと思います。
もちろん、私だけではなく、家族にも時折書いてもらおうと思いますので、お楽しみに!
なお、私の紹介はこちらをご覧ください。
今後とも、いちご家・多田農園ともども、末永くよろしくお願い致します。